退職理由について
その2
転職活動で面接の際に必ず聞かれることとして前職の退職理由があります。
「その1」では「キャリアアップやステップアップのため」という理由は曲者ですということをお話しました。
その2では職場の人間関係という理由について考えてみましょう。
心理学者のアドラーは「人間のすべての悩みは対人関係にある」と言っています。
恐らく退職理由も会社の倒産やリストラ、給与が安いや過酷な労働条件などの待遇面などを除けば、ほとんどの理由が人間関係の問題でしょう。
この人間関係という退職理由も曲者です。
というのもどの組織に行っても、相性が合う人と合わない人は必ず居るからです。
相性が合う人と仕事をするのは誰でもできますが、相性が悪い人を上手く仕事ができるというのが大切です。
相性が悪く、一緒に仕事をするのが嫌な人と如何に協調して仕事ができるかが求められます。
これは社内だけでなく社外の相性の悪い取引先も同じです。
そのため人間関係で退職したという理由は、人事担当からすると心配になる理由の1つです。
ではどのように言えば良いでしょうか。
例えば「私としては人間関係を改善するために、相性の悪い相手に対して○○○○○○○○というような努力をしましたが、どうしても改善されなかったため、このまま勤務することは精神衛生上良くないと思い退職しました。しかし、その経験は私のとって良い経験になり人間の成長につながったと思います。今後はその教訓を基に同じようなことが無いようにしたいと思います」というような前向きな理由にすると良いでしょう。