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『アブ蜂取らず』

皆さんは『虻(アブ)蜂取らず』ということわざはご存知でしょうか？
二つのものを手に入れようとして、結局、どちらも中途半端に終わり、何も得られないことのたとえです。同じような状況を表す言葉として『二兎を追う者は一兎をも得ず』ということわざもありますが、こちらのほうが馴染みがあるかもしれませんね。
欲を出しすぎると失敗することのたとえです。

厳しい転職活動の中で、やっと手にする『内定』ですが、ややもすると内定を決めるということにフォーカスしてしまいがちです。
一つ内定が出ると、さらに求人に応募して内定をいくつも取りに行く方がいますが、目標・目的は何だったか、基本に立ち戻りましょう。
結局、内定は一つしか承諾できないので、他の応募した企業にはお断りをすることになり、それは決して良いことではありません。
先に内定がでた会社には、時間的に待たせることになり迷惑をかけてしまいます。
それで内定取り消しになる事例もあります。

転職活動をするうちに、家族や友人など色々な人からのアドバイスを受けると思いますが、それに振り回されることなく、他人軸ではなく、ぜひ自分軸をしっかりと持ち、内定承諾をしてください。

キャリアアドバイザー　渥美敦子