なかなか転職できない人の共通点
転職成功の秘訣
私の30年以上のキャリアアドバイザーとしての経験から、なかなか転職が決まらない人には共通点があると考えています。逆に言えばこの項目を改善すれば、すぐに転職が成功するということです。
1.良い転職先があれば転職しても良いと考えている人
⇒私も勤めている時に時々転職活動をしていました。勤務先よりも良い条件で働き易い職場があれば転職を考えても良いかなと思い、何か興味を引く求人情報があった時に応募書類を出していました。書類を出した求人先で面接も何度か受けました。ところが5年経っても、6年経っても決まりません。決まらないというよりも自分で決めようとしないのです。その理由はその時の勤務先と比較してそれほど違いが無いように見えたからです。
このように「どこか良い転職先があったら転職しようかな?」というような転職意識ではいつまで経っても決まらないということです。
転職する際には優先する希望条件を3つに絞り、その条件をクリアできれば転職するという明確な意思が必要です。何となく転職したいという転職は必ず失敗します。
2.いつまでに転職したいという期限の目標が無い人
⇒1と同様に期限の目標が無い人は、ダラダラと転職活動をするため時間ばかり掛かってしまい、結局どこも決まらないということになりがちです。
また、このような人は転職したいという意思が薄弱だったりしますので、面接でもなかなか上手く行かず、内定が取れないケースが多くなります。
本当に転職したいと思うならば、絶対にいつまでに転職をするぞという強い意志が必要です。
3.今の職場よりも4つ以上条件が良くならなければ転職しないと考えている人
⇒1でも希望条件を3つに絞り、その条件に合う求人先を選ぶということを言いましたが、4つ以上の条件が良くならなければ転職しないと考えている人は転職が難しいかと思います。
このような人は転職の際に今の職場よりも良い条件ばかり考えて求人を探すため、求人が見つからないことが多く、また全ての条件が満足できなければ納得しないため、内定しても辞退することが多くなります。
転職とは現在の職場に何か不満があるから転職する訳ですから、今の職場の最大の不満を解消できる職場であれば良いと考えるべきなのです。
4.転職したいと言いながら転職の準備ができていない人
⇒転職したい気持ちはあっても履歴書や職務経歴書が全くできていなかったり、履歴書用写真も撮影していない人が居ますが、このような人は転職のスタート地点にも立てていないことになります。
先ずは今までの人生の棚卸しをして学生時代から社会人になってからの全ての経験を書き出して整理してみましょう。この作業も結構時間が掛かります。ハローワークが推奨しているジョブカードを活用するのも良いかも知れません。
5.現在の転職市場を的確に把握できていない人
⇒現在の転職市場は求職者にとって売り手市場なのか、買い手市場なのか、ということを理解する必要があります。これは業界や職種、地域などによっても違っています。
自分が目指す業界や職種は求人が多いのか少ないのかを良く調べ、自分のキャリアや年齢も加味して転職を考える必要があります。
また、今までの職種と違う仕事にキャリアチェンジを考えている方は、自分の年齢と受け入れ業界の未経験層の年齢を考えてキャリアチェンジが可能かどうかを検討しましょう。
一般的には30代以降、40代や50代と年齢が高くなればなる程、キャリアチェンジは非常に難しいと考えて下さい。
以上のように「なかなか転職ができない人の共通点」を5項目上げましたが、逆にこの5項目の反対を行けば転職は成功する可能性が高いということです。
ぜひ参考にして転職活動を成功させて下さい。
キャリアコンサルタント 渥美康晴