採用担当者は年代別にキャリアをどう見ているか？
年代別のキャリアの積み方
採用担当者が期待するキャリアは20代、30代、40代、50代で違っています。
１．20代
20代(特に前半)であれば未経験や微経験でも今後の成長性や可能性を見て採用を考えます。そのため学歴や性格などを見て採用するかどうかを判断します。また、学生時代にどのような過ごし方をしてきたかも判断材料となります。
20代後半になるとある程度の経験も求められますが、まだそれほど高いレベルの経験や実績を求めてはいませんので、やる気や性格や学歴を重視しています。
２．30代
30代になると仕事の専門性や実績を重視されます。20代でどのような仕事の経験を積んで来たのか？が問われますので、20代でいろいろな職種を経験した人よりも営業、管理部門、エンジニアなど何かの仕事を一貫して続けて来た人の方が評価が高くなります。
また、30代後半になると管理職経験が問われて来ます。何人の部下を抱えて成果を上げて来たのかという点が重要になります。この時点でリーダーやマネージャーなどの管理職経験が無い人は評価が低くなりますが、非常に高い専門性を持つスペシャリストは別です。
最近では新規事業などの立ち上げて成功した経験なども評価されています。
30代後半になると転職の際のハードルがかなり上がりますので、転職はなかなか決まらなくなる傾向が強くなります。
３．40代
40代になると30代後半よりも高いマネジメント能力を求められてきます。一般的には課長、部長、取締役クラスのマネジメント力が求められてきます。また、スペシャリストとして生きて来た人は、更に高い専門性を求められます。
30代同様に新規事業やスタートアップ企業の立ち上げ経験を持っている人は評価されることが増えています。
しかし、40代は今の転職市場ではなかなか転職が難しい状況ですので、できる限り転職は避けるようにした方が良いでしょう。
４．50代
この年代になると経営層により近い経験を持っている人が求められます。
そのため経営層クラスや非常に高い希少価値の専門性を有するスペシャリスト以外は転職市場では評価されないため、そのようなキャリアが無い人はかなり転職活動で苦労しますし、転職自体が難しいかと思います。
以上のように20代～30代でどのような仕事をして来たかで、その後の市場価値も決まって来るということになります。そのため20代の時から自分のキャリアプランをしっかり考えて仕事することをお勧めします。
行き当たりばったりで転職を繰り返すと、40代以降では全く転職できないということになり兼ねませんのでご注意下さい。