給与について
給与の見方
1.給与と賞与
毎月の給与は基本給と手当に分けられます。
30万円の給与でも基本給15万の場合と基本給25万の場合では年収に違いが出る場合があります。
その理由は賞与は基本的に基本給×何か月で計算されるからです。
そのため賞与が年間5か月分ですと言われると凄いように感じますが、実は基本給を低く設定してある企業では、意外と少なかったりします。
前の給与30万の場合で言えば、基本給15万の人の賞与は年間75万ですが、基本給25万の人の賞与は年間125万となりますので、50万もの差が出てきます。
2.想定年収について
求人には想定年収が良く書かれていますが、これは給与と賞与などの予想年収ですので、実際の年収とは差が出ることは多々あります。まず想定年収には残業代などは含まれていないことが多いです。
特に人材紹介会社から候補者に提示される想定年収は紹介手数料に関係する(紹介手数料の金額は想定年収の何%という決め方が多い)ため、基本的な給与と賞与しか入れていないケースが多く、残業代などは仕事内容や人により多い少ないがあるため想定年収には入れません。
そのため想定年収400万、500万と言っても残業代や各種手当が入ると数十万以上プラスになることはあります。
ただし、管理職などでの採用の場合は年俸制の給与設定が多いかと思いますが、その場合はある程度の残業代が含まれる(みなし残業代40時間分含むなど)場合が多く、給与も年収÷12等分で設定されるため、想定年収と実際の年収にはあまり差が無いと思われます。
3.みなし残業代について
最近、みなし残業代を採用する企業が増えています。
これは残業をしてもしなくても一定金額の残業手当を支給するというものです。
なぜみなし残業代を支給するのかと言えば、一般的には見かけの給与を高くするためです。
給与が高い方が良い人の応募が増えることから、見かけの給与を良くして優秀な人材を集めようとするためにみなし残業代を採用するのでしょう。
みなし残業代は20時間とか30時間とかと設定されていますが、当然この残業時間を超える残業をした場合は残業代が超えた時間数分支払われなければなりません。
もしみなし残業時間数を超えた残業をした場合は、その分の残業代が支払われたどうかは会社に確認して下さい。
逆に、みなし残業代時間数を下回ったからと言ってその時間数をマイナスされることはありませんので、30時間分のみなし残業代をもらって全く残業しないで帰る人が居ても良いということです。
時々、求職者の方からの相談でみなし残業代がある企業は残業が多いから嫌だという声も聞きます。
そのような企業もあるかも知れませんが、先にお話したように見かけの給与を高く見せるためという理由の方が多いかと思います。